2014年04月20日

加藤ボール

飛ぶ統一球問題再燃 55本の“聖域”侵されれば“加藤ボール”に責任あり
改めて飛ぶ統一球問題の責任が問われる加藤コミッショナー 

 55本の聖域が破られるとしたら、それは秘密裏にすり替えられた飛ぶ統一球が原因ではないか−。そんな批判がプロ野球関係者、ファンの間で高まっている。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が28日の中日戦で、王貞治(現ソフトバンク球団会長)らの持つシーズン55本塁打の日本記録に4本と迫る51号を放ち、新記録への歩みは加速するばかり。約半世紀破られることのなかった大記録がボールのせいで更新されるとしたら、なんともやるせない。

 日本野球機構(NPB)と巨人はバレンティンがアーチをかけるたびに戦々恐々としていることだろう。

 一昨年31本、昨年も同じく31本で2年連続セ・リーグの本塁打王になっているバレンティンだが、今季は日本記録の55本塁打超えが確実な勢いだ。55本どころか、いったいどこまで本塁打数をのばすかが焦点といっていいかもしれない。しかし、同時になぜ一気に20本以上ものホームラン増が可能になったのかという点も当然、クローズアップされる。

 答えは明々白々だろう。2年間31本塁打だったのは、飛ばない統一球だったから。今季は飛ぶ統一球に変わったからだ。「いや、飛ぶ統一球ではなく、在庫のあった3年前に使われていた純粋な飛ぶボールに変わったのではないか」というブラックジョークが外野席から飛んでいるほどだ。

 そんな冷やかしの声に対し、NPB関係者は「それだけは絶対にあり得ません」と大まじめで反論している。神経質になるのも無理はない。今季、バレンティンの新記録が球史に刻まれるなら、未来永劫、本塁打記録が語られるたびに、飛ぶ統一球問題がセットで持ちだされることになるのは確実だからだ。

 6月11日のNPBと労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)の事務折衝後に明らかになった統一球の秘密改造問題は大きな波紋を呼び、加藤良三コミッショナーの進退騒動にまで発展した。

 この問題に関する第三者調査・検証委員会(那須弘平委員長=元最高裁判事)が、9月末をメドに最終報告書を提出することを明言している。同委員会が途中経過を明かさない方針を徹底していることで、騒動はひとまず沈静化しているが、バレンティンのホームラン量産で、嫌でも飛ぶ統一球問題再燃は避けて通れなくなっている。

 これまで「困ったときの王さん頼み」のNPBだけに、恩をあだで返すようなものだ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表監督だけでなく、後方支援の役割も依頼し、全面的な協力を受けていた。

 飛ばない統一球を飛ぶ統一球に改造しながら公表しなかったのは自己責任だから、今回バレンティンのホームラン量産で再びNPBの責任が改めて問われ、苦境に立つのは自業自得だ。だが、記録を塗り替えられてしまう王会長にとっては、迷惑な話。本人はそうはいわないだろうが…。

 巨人も対岸の火事ではない。世界の王の55本塁打記録を抜かれては、巨人OB会長でもある王氏に顔向けができない。せっかくリーグ連覇、V9イヤー以来の40年ぶりの2年連続日本一へ向け、順調な足取りなのに、MVPもバレンティンにさらわれかねない。

 巨人から選ばれるとすれば、消去法で2年連続の阿部になりそうだから、阿部はなんとしてもバレンティン封じをする必要がある。巨人は横浜DeNAとともに対ヤクルト戦8試合と一番多く残している。DeNAは巨人OBの中畑監督だ。場合によっては共同戦線もありだろう。

 巨人の渡辺恒雄球団会長は、王次期コミッショナーを熱望している経緯もある。せめて巨人戦での新記録達成だけは回避しないと、首脳陣、打たれた投手は渡辺球団会長の超特大の落雷は覚悟した方がいい。(江尻良文)
ZAKZAK 2013/08/30
posted by エジリン at 21:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。