2012年05月15日

視聴率だけなら「巨人黄金時代」はもう終わり

 2年連続のヒルマン日本ハムvs落合中日の日本シリーズだったが、改めてプロ野球界も時代が変わったと痛感した。中継した某テレビ局関係者が、始まる前には「2年連続で新鮮味のない日本ハムと中日ではね。巨人が出てきてくれたら、よかったのに」と嘆いていたが、開けてビックリ。テレビ朝日系列が放送した札幌ドームの開幕戦は、なんと17・7%という今季プロ野球中継最高の視聴率を記録した。

 巨人の公式戦の最高が、NHKが中継した4月7日の阪神戦(東京ドーム)で14・9%。注目されたセ・リーグ初のクライマックスシリーズ第2ステージ、日本テレビが放送した巨人vs中日の第3戦は、17・4%で今季最高を記録した。このクライマックスシリーズの際にも「阪神が出てきてくれたらよかったのに―。中日では、15%は絶対に無理。12、13%いけば御の字でしょう」というのが、テレビ局関係者の予想だった。

 その全く想定外の17・4%を、日本ハムvs中日のシリーズ開幕戦が上回ってしまったのだから、巨人の時代はすでに終わっていることが改めて視聴率で証明されたことになる。テレビ東京系列が放送した第2戦は9・2%という一ケタの数字だったが、これはNHK衛星第1が同時に中継したためだ。視聴率は公開されないが、「NHK衛星の視聴率は5%と計算すれば間違いない」と業界内ではいわれている。そうなると、2局合計の視聴率は14・2%になり、ゴールデンタイムの番組の合格点15%にあと一歩の大健闘になる。

 我々、巨人人気の黄金時代を肌で知っている団塊の世代は、「巨人が強くないと日本のプロ野球は終わってしまう。巨人が勝てば、アンチ巨人も熱が入るから、プロ野球人気は回復する」「巨人が優勝すれば、日本の景気は回復する」という、かつての巨人神話をどうしても捨てきれない。5年ぶりのリーグ優勝をしながら、クライマックスシリーズで中日に惨敗して激怒した巨人・渡辺球団会長が大噴火。「このままでは巨人は終わりだ。そうなれば、日本のプロ野球も終わりになる」という意味の発言をしていたが、我々同様に、時代錯誤なのだろう。

 かつて日本ハムといえば、プロ野球の球団別人気調査ではいつも12番目。一番人気のないチームだった。日拓ホームフライヤーズを買収して日本ハムファイターズが誕生した時に担当記者をしていたから、その人気のなさは実感している。札幌に移転したのは、本拠地だった東京ドームの使用料が払えずに、少しでも安い所へという、背に腹代えられないお家の事情からの引っ越しだった。千葉に根付いたロッテにしても、「千葉移転でダメなら、球団を手放す」という背水の陣が成功したからだ。

 大阪の老舗球団ながら最後は弱小チームに成り下がった南海ホークスを買収、福岡に移転して大成功したダイエー(現ソフトバンク)も似たようなケースだろう。新規参入の楽天も仙台で受け入れられている。じり貧の西武が同じ埼玉でも大宮にも進出するのは当然の成り行きだろう。関東エリアに巨人、ヤクルト、横浜の3球団が偏っていて共倒れ状態のセ・リーグは、クライマックスシリーズと同様に、パ・リーグに習って本拠地移転を決断する時だろう。
タグ:巨人
posted by エジリン at 01:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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