2012年05月15日

サッカー中継との“ガチンコ”避けたパ・クライマックスシリーズ

 5年ぶりのリーグ優勝の巨人が2位の中日に負け、日本シリーズに出られずに論議を呼んでいるセ・リーグのクライマックスシリーズだが、パ・リーグの方も不可解だった。2勝2敗で迎えた第5戦、日本ハム・ダルビッシュvsロッテ・成瀬の球界を代表する左右のエース対決で盛り上がったが、問題は日程だ。第4戦との間に空白の1日があったのだ。そのために、セリーグのクライマックスシリーズ第1戦と重なり、「おかしい」とロッテ・バレンタイン監督が抗議の声をあげたのも当然だろう。

 今、お酒のCM共演で話題になっている小林繁氏vs江川卓氏の「空白の1日から28年」は、歴史的な和解劇だ。が、こちらパ・リーグのクライマックスシリーズの空白の1日の舞台裏は情けない話だ。空白の1日を設けずに5連戦にすると、最終戦がサッカーのオシムジャパン、五輪日本代表のダブル試合とバッティングする。そのためにパ・リーグ側が真っ向対決を避けたというのだから、絶句するしかない。

 しかも、パのクライマックスシリーズ最終戦の放映権を持っていたテレビ朝日系がオシムジャパン、五輪日本代表の中継をするために、空白の1日作りに加担している。パ・リーグ側の弱腰とテレビ局の勝手な都合。現場不在、ファン無視の典型だろう。日本テレビ系列が中継した巨人vs中日の第1戦の視聴率が13・8%だったのに、日本ハムvsロッテの最終戦は8・3%に終わったのは、テレビ朝日の自業自得だろう。

 が、球界全体のことを考えたら、嘲笑している場合ではない。空白の1日を真剣に反省しないと大変なことになる。というのも、日の丸を背負ったサッカー日本代表の試合を恐れて変則日程を組んだのは、今回が初めてではないからだ。今年のオールスターがそうだった。

 東京ドームでナイターをやり、移動日なしで翌日、仙台でデーゲームという、前代未聞の強行スケジュールだった。この時も仙台でナイターをやると、サッカーの日本代表の試合とぶつかるからというのが、デーゲームにした理由だった。夢の球宴どころか、悪夢の球宴だったのだ。

 サッカーと野球が共存共栄するのは悪くない。サッカーも野球も好きだというファンも多いだろう。無用なぶつかり合いをする必要はない。が、オールスターやクライマックスシリーズというのは、単なる試合ではない。野球界のビッグイベントではないか。サッカー日本代表の試合があるからと、シッポを巻いてガチンコ勝負を回避してどうするのか。情けないというしかないだろう。こんなことをしていれば、ファンからますます背を向けられるだけだ。
ラベル:パ・リーグ
posted by エジリン at 01:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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