2012年04月29日

いつもの「足して2で割る」に終わるか、球界ドラフト改革

 来年以降のドラフトのやり方を決める、ドラフト制度検討委員会が迷走している。当初は「来年の3月までに決める」とジックリ検討する方針だったが、根来コミッショナー代行が「10月2日のドラフト制度検討委員会を徹夜でもいいからやって決めたい」と、唐突に一気決着宣言した。と思ったら、実際に2日に開かれたドラフト制度検討委員会は「長時間論議しても効率は上がらない。2時間をメドにする」というお約束を守り、いつものように2時間でお開き。

 「きょうは徹夜でもいいから徹底討論しようと思ったが、『用事があるので』という人が多かったから、仕方ない。明日が高校生ドラフトだから、みんな心ここにあらずやね」。根来コミッショナー代行はぶ然としていた。コミッショナー代行の力のなさと同時に、かつて球界の盟主といわれた某球団の落日ぶりが露呈された。

 裏金の温床扱いされている希望枠は廃止しても、選手の希望をなんとか取り入れたいのが某球団の思惑だ。今年の高校生ドラフトの目玉コンビだった大阪桐蔭・中田も仙台育英・佐藤が「どこの球団でもいく」と宣言。その言葉にウソはなく、日本ハム、ヤクルトから指名された中田、佐藤ともスンナリ入団するだろう。選手の希望を入れれば、自分のところが有利になると思っているのは、某球団の時代錯誤、大いなる勘違いなのだが、全く気づいていない。

 それなのに、根来コミッショナー代行も「個人的な意見だが、選手の希望を入れた方がいい」と後押しする格好だ。が、他球団の大半は冷めた反応。「そういえば、そんなことを言っていたな」という球団代表までいたほどだ。「昔は鶴の一声で決まったのに、本当に力がなくなったな」。球界関係者が某球団の威信低下ぶりを口にする。何かといえば、「球界改革」を唱える12球団だが、空念仏。某球団が単なる12分の1の球団になったのが、せめてもの「球界改革」なのか。

 ドラフト改革の行く先は、またもや日本球界の「足して2で割る」得意技に落ち着くのだろう。今季のセ、パの交流戦決着方式だ。36試合の現状維持を訴えるパ・リーグと、24試合減の12試合を主張したセ・リーグの真っ向対決を、結局、その中間の24試合で一件落着させている。

 そのデンでいけば、完全ウエーバー制度と抽選制度のミックス。1、2位は入札抽選、3位以下は成績下位球団からのウエーバー制度だ。3日行われた高校生ドラフトと同じようなスタイルになるのだろう。ただし来年からは、高校生も分離ドラフトではなく、大学生・社会人と一本化される。だから入札抽選は1位だけにせず、2位までにするのだろう。長いドラフトの変遷を見ても、ドラスティックな改革は行われていない。その場しのぎで終わっている。今回もそうなり、「何がドラフト改革だ」とあきれ返ることになるのだろう。
ラベル:ドラフト
posted by エジリン at 17:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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