2011年04月10日

なんとかしろ!プロ野球選手の幼稚なヒーローインタビュー

 プロ野球選手のヒーローインタビューを聞いていると、腹が立つ。「明日も勝ちますので、球場へきて応援よろしくお願いします」などという、紋切り型が圧倒的に多いからだ。全く個性のない、味も素っ気もない、機械的な言葉がどうして出てくるのか、不思議でならない。

 ヒーローインタビューは、プロ野球選手として自分をアピールする格好の機会なのだから、気の利いたセリフの一つも考えればいいだろう。群れることを大事にして、孤立することを何より恐れる、今の若者たちにすれば、個性無しのワンパターンがいいことなのだろうか。寂しすぎる現状を見ると、放送禁止用語ならぬヒーローインタビュー禁止用語でも作ってやりたくなる。

 自分で考えられないのならば、大先輩たちの語録でも読んで学習しろ。プロ野球を国技にした最大の功労者のONなど、味のある言葉をいくらでも残している。2度目の巨人監督時代に流行語大賞にもなった、長嶋さんの『メークドラマ』は今でも記憶に新しい。青年監督だった1度目の監督時代にも、様々なキャッチフレーズを作っている。

 就任1年目の『クリーンベースボール』は、金権政治といわれた田中内閣がロッキード事件で倒れ、クリーンさを標榜する三木内閣が誕生したことを意識してのものだった。その後も『スクランブルベースボール』『手作り野球』『巨人維新』etc。次々と独自のフィーリングの造語をして、長嶋語と呼ばれたほどだ。

 思いつきで口にしているわけではない。「現役時代から、お立ち台に立つような活躍をした日には、試合終盤になると、守りながらスポーツ新聞の大見出しになるような、気の利いた言葉を考えていたもんだよ。プロなのだから、ファンにアピールするようなヒーローインタビューにするのは、当然だよね」。こう長嶋さんは明かした。常にファンの反応を頭に入れて、インタビューを受けていたというのだ。

 自分を強烈にアピールするため、日頃から頭を使って練り上げる努力をした結果、ユニークな長嶋語が出来上がる。プロ野球が国民的なスポーツになった裏には、こういう大先輩たちのプレー以外の言葉によるアピールもあったことを、今の選手たちは知らなければいけない。

 考えてみれば、現状はアマ球界の選手にも負けているのだから、赤っ恥だ。早大・斎藤祐樹の語録は、プロの選手に見習えといいたいほど、個性的な自己主張があって面白い。日米大学野球で史上初の1年生の勝利投手になった時はこうだ。

 「桑田さんや岡島さんはカーブで緩急を使っている。ピッチングを見ながら、自分の持っている球を頭の中で想像して組み立てた」。今、メジャーで話題になっている日本人メジャーリーガー、パイレーツ・桑田、レッドソックス・岡島の投球を参考にしたというのだ。当然、翌日のスポーツ紙は飛びついて、「桑田さん、岡島さんありがとう! 祐ちゃん米斬り」という1面大見出しになる。

 不敗神話が崩壊した最終戦の後は、「早く負けたいということはなかったけど、いい意味でのプレッシャーはあった。もう少し謙虚にならないといけないということ」と、堂々たる自己反省の弁を口にする。「応援よろしくお願いします」などと、臆面もなく幼児的なセリフを言うプロ野球選手たちは、斎藤の爪の垢でも煎じて飲め。
タグ:長嶋茂雄
posted by エジリン at 17:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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