2011年01月16日

矛盾に悩むパ・リーグMVP投票

 日本シリーズが21日から始まるが、その日までにセ、パ・リーグのMVP、新人王、ベストナインの投票をしなければいけない。プロ野球担当5年以上の記者が投票の有資格者。プロ野球担当歴35年だから、考えてみれば、まあ長いこと投票しているものだと、改めて思うが、過去に1度だけ投票権を剥奪されている。

 厳正を期すために、誤字脱字をはじめ、ミスをすると翌年、1年間は投票の資格がなくなるのだ。アルチュウハイマーが進んできたために、資格剥奪された理由が、名前を間違えたのか、所属チームを誤記したのか、定かでなくなっているが、恥ずかしいケアレスミスであったのは間違いない。

 若かりし頃の失敗で、先輩に指摘され、赤面の至りだったが、以後は何度もミスがないかどうか、再三、見直している。が、投票の際に、何度考えても、今年で3年目が終わったパ・リーグの変則プレーオフには納得がいかない。

 パ・リーグは、レギュラーシーズン1位でなく、プレーオフに勝ったチームがリーグ優勝としているのに、MVPなどの投票は「プレーオフを除く」となっているからだ。矛盾している。

 MVPの資格は「今年度ペナントレースにおいて技能・精神ともに最も優秀と認められた選手とする」となっており、1、2、3位まで記入できる。1位=5点、2位=3点、3位=1点で、点数合計で決まる。野球は個人競技ではないから、2位以下のチームに三冠王とか突出した選手がいない限り、まずリーグ優勝に貢献した選手が最優先される形で選ばれるのは当然だろう。

 セ・リーグの場合は問題ない。今年は2年ぶりに優勝した中日から、候補者は多士済々。エース川上、守護神・岩瀬、チームリーダーの3番・福留、2冠の4番・ウッズと有力候補は4人もいるので、ランク付けに頭は悩ますが、候補者がいないよりはいい。

 が、パ・リーグは、リーグ優勝であるはずのプレーオフの勝者と関係なく、レギュラーシーズン1位のチームの主力が中心となる。今年は日本ハムの2冠・小笠原が有力だろう。ロッテがリーグ優勝した昨年は、ソフトバンクの杉内。西武が優勝した一昨年も、同じソフトバンクの松中がMVPになっている。変則プレーオフがなかった3年前は、レギュラーシーズン1位のソフトバンクがそのままリーグ優勝で、MVPに城島が選ばれている。

 「プレーオフ勝者をリーグ優勝とする」としながら、「MVPなどの投票の際には、プレーオフを除く」という矛盾する規定に対し、投票する立場としては、どうしても違和感がある。「長いペナントレースで1位になったチームをリーグ優勝にしなければおかしいだろう」というソフトバンクの王監督の言葉に、うなずかないわけにはいかない。

 来年からはセ・リーグもポストシーズンゲームを導入。「セ・リーグとしては、レギュラーシーズン1位チームをリーグ優勝とする」と強く主張したことで、パ・リーグも渋々折れて、同調することになった。

 おかげで来年は、ようやくすっきりした気持ちでMVP投票ができるはずだが、今から1年先のことを言ったら鬼に笑われるだろうし、なにしろ球界は一寸先がヤミの世界だ。今度は何か新たな問題が出てきそうなイヤな予感もする。
(編集委員・江尻良文)
ラベル:パ・リーグ
posted by エジリン at 06:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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