2012年05月15日

小林雅のFA→メジャー入りは高年俸リリーフ投手の試金石

 ロッテからFA、メジャー入りが決まった小林雅英が成功するかどうか、後に続こうとする日本人救援投手にとって死活問題になってくる。レッドソックス・岡島の予期せぬ大成功でメジャー球団は日本のリリーフ投手のスカウトに血眼。その岡島効果が小林雅にも及んだわけだが、2人の間には全く違う面もある。年俸の高低だ。

 年俸の安い岡島は超優良のお買い得投手。それに比べ、小林雅はロッテで年俸2億5000万円ももらっていた高給取りで、過去の実績は文句なし。が、誰が見てもピークを過ぎた投手だ。対費用効果を考え、FAしても日本の他球団が獲得に二の足を踏んだのも当然だろう。

 ところが、メジャーのインディアンスが獲得した。小林雅は新たな試金石になる。成功すれば、日本では引き取り手のない衰え始めた高年俸のリリーフ投手たちの救世主になる。他のメジャー球団も、第二の小林雅探しを始めるからだ。日本人のスター選手が大量に流出して頭を抱えている日本球界だが、小林雅のケースは大歓迎だろう。

 もちろん小林雅本人には他の選手のことを考える余裕などないだろうが、嫌でも新たな試金石になるのだ。過去の例を見ても節目節目になる選手ががいる。現在の日本人メジャーリーガー全盛時代を到来させたパイオニアとしてドジャース・野茂英雄がいる。いまだにメジャー復帰を目指しているのも、野茂らしいといえる。野手の場合はマリナーズ・イチローが元祖だ。

 ヤンキースの松井秀喜も日本球界のホームランキングのメジャー挑戦という大きな意味合いがあった。「日本人の体力では40本以上打つのは難しい」という通算868本塁打の世界の王、ソフトバンク・王貞治監督が指摘した通りの結果にはなっているが、松井秀の挑戦は球史に残る。マリナーズ・城島は言葉の壁がある初の捕手日本人メジャーリーガーとして成功をおさめている。

 レッドソックス・松坂大輔もそうだ。獲得のための総額が100億円を超える日本人メジャーリーガーとして日米で大騒動になった。結果は最低ラインの15勝止まりだったが、チームで唯一故障せずにローテーションを守りきり、レッドソックスのワールドチャンピオンに貢献したことは特筆される。広島からFAした黒田博樹がメジャーで大争奪戦になっているのも、松坂効果だ。

 小林雅のメジャー入りはこういう数々のパイオニアと並ぶ重大な意味合いがある。日本球界で見切りをつけられ、一からの挑戦でマイナーリーグからはい上がったドジャースのクローザー・斎藤隆とは、また違った視点での注目度だ。日本で取り手のなかった、過去の名声のある高年俸のリーリーフ投手がどこまでやれるか、来季のメジャーリーグの見所だ。ぜひ注目して見てほしい。
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落合さん、そろそろ“オレ流”モデルチェンジしては?

 「なんだ、あんなにしゃべるじゃないか」。都内ホテルで行われた、中日・落合監督の正力松太郎賞受賞記者会見を取材した記者たちの言葉だ。日頃マスコミには素っ気ない対応しかしないオレ流監督。それなのに、「毎年のプロ野球界で最も貢献のあった競技者(監督、コーチ、審判)に対して授与される」正力賞を受賞すると、手のひら返しで饒舌になったので、記者会見場の記者たちも驚いたのだ。

 どんな会見だったのか、気にしていた正力賞選考委員会関係者も、「そうよくしゃべったの。よかった」と胸をなで下ろした。それも当然かもしれない。なにしろ労組・日本プロ野球選手会を脱会しておきながらFAの権利行使第1号になったり、名球会入りを拒否するなど、常識にかからない言動をするオレ流。それだけに、正力賞辞退というようなこともやりかねないだけに、気をもんでいたのだろう。が、そのひょう変ぶりはすごい。

 「25年前に最年少三冠王になったときに『正力賞は間違いない』と言われ、担当記者がたくさんきた。でも、受賞されたのは広岡さん(西武監督)。そこには誰も行っていなかった」「その後も2度三冠王を取ったけど、ダメだったからね。だからオレには一生縁がないあと思っていた」etc。

 自ら過去のエピソードまで披露するリップサービスぶりには、常日頃のオレ流はどこにもなかった。それほど正力賞がうれしかったのだろうが、やればできるのだから、ふだんからごく当たり前の対応をすればいい。日本シリーズ最終戦で8回まで完全試合をやっていた山井を交代させ、物議を醸した件でも、「血豆をできて本人が代えてくれと言ってきたので、交代させた」と試合後に話していれば、あんな大騒ぎにならなかった。監督としてファンに説明する義務がある。

 「選手なら何もしゃべらなくてもまだ許される。が、ファンにチームのことを知ってもらうために、マスコミにきちんと対応するのも、監督の大事な仕事のうちだ」。こう明言するのは、ファンを誰よりも大事にするソフトバンク・王監督だ。核心を突いた正論だろう。

 「落合がおかしくなったのは、トレードで中日へ行ってから。ロッテ時代はあんな横柄な人間じゃなかったのに―」というのは、ロッテ時代の落合を取材した元担当記者たちの話だが、マスコミ、ファンに対し斜に構え、横柄な態度を取る三冠王・落合の悪影響は球界を汚染した。イチロー、清原などオレ流がかっこいいモノだと思いこみ、真似したからだ。

 「地位は人を作る」という言葉がある。25年前から憧れていた正力賞を獲得、喜びのあまりリップサービスしたのだから、そのままオレ流もモデルチェンジしてニューバージョン、しゃべる落合をアピールし続けたらいい。
タグ:落合博満
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ダルビッシュさらに“進化”なら、球界早婚も進む?

 11日でアジアシリーズも終わり、日本のプロ野球界はいよいよ北京五輪の星野ジャパンの出番で、注目が集まる。12月1日から台湾で行われるアジア予選決勝リーグで1位になり、来年8月の北京五輪出場の切符を獲得できるのか、誰もが大きな関心を寄せる。そんな星野ジャパンの命運を握るのが、エースを期待されるダルビッシュ有だ。

 「伸び盛りの今すぐにメジャーへ行ったら、松坂以上に勝つのではないか。実力はすでに松坂を超えているだろう。見てみたい気がする」という球界関係者も少なくない。確かに急激に進化した怪物投手のメジャー挑戦となれば、話題独占、今季のレッドソックス・松坂大輔以上の注目度になるだろう。もう一つ、関心を持っているのは、まだ21歳の若さで結婚することが、野球人生にどう影響するかだ。

 今、世間では結婚しない男女、熟年世代の結婚が増えているが、プロ野球界は、昔から「晩婚派」「早婚派」とに分かれている。「晩婚派」の主張はこうだ。「あまり若いうちに結婚すると、家庭のことに気を取られすぎて、肝心要の野球がおろそかになる。プロ野球選手はキャンプから始まり、オープン戦、公式戦と遠征の連続だ。一人で家庭を守る新妻のことが気になり、腰を据えて野球に取り組めなくなり、失敗した例を多く見ている。若すぎると、女性を見る選球眼もできていない。野球選手として成熟してくる27、28歳くらい、それなりの適齢期になってから結婚した方がいい」。

 対する「早婚派」の言い分は全く逆だ。「女性にモテるプロ野球選手は誘惑が多い。才能がありながら、女性トラブルで身を持ち崩す選手は数限りなくいる。早く結婚して家庭を持てば、野球一筋に取り組める。『女房、子供のためにも頑張らないといけない』という責任感も出てくる。なるべく早く結婚した方がいい」。

 どちらの主張にも、なるほどという説得力がある。適齢期で結婚した永遠のスーパースターON、ソフトバンク・王貞治監督、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の時代には、球団側から「あまり早く結婚しないでほしい」という要望があったという。理由は、「スター選手に早く結婚されてしまうと、女性ファンが離れてしまうから」で、人気稼業でもあるプロ野球界ならではの、これまたもっともなお願いでもある。

 が、今のスター選手は球団の思惑など第三者のことなど関係なく、総じて結婚が早くなっている。そして、若くして結婚する場合は頼れる年上の女性が多い。ダルビッシュのようなスピード婚、しかも相手も同世代というのはまれな例だけに、結婚後の野球人生が注目されるのだ。ダルビッシュの結婚が、怪物をさらに進化させる契機になれば、球界の早婚現象が一気に進むことになるかもしれない。
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視聴率だけなら「巨人黄金時代」はもう終わり

 2年連続のヒルマン日本ハムvs落合中日の日本シリーズだったが、改めてプロ野球界も時代が変わったと痛感した。中継した某テレビ局関係者が、始まる前には「2年連続で新鮮味のない日本ハムと中日ではね。巨人が出てきてくれたら、よかったのに」と嘆いていたが、開けてビックリ。テレビ朝日系列が放送した札幌ドームの開幕戦は、なんと17・7%という今季プロ野球中継最高の視聴率を記録した。

 巨人の公式戦の最高が、NHKが中継した4月7日の阪神戦(東京ドーム)で14・9%。注目されたセ・リーグ初のクライマックスシリーズ第2ステージ、日本テレビが放送した巨人vs中日の第3戦は、17・4%で今季最高を記録した。このクライマックスシリーズの際にも「阪神が出てきてくれたらよかったのに―。中日では、15%は絶対に無理。12、13%いけば御の字でしょう」というのが、テレビ局関係者の予想だった。

 その全く想定外の17・4%を、日本ハムvs中日のシリーズ開幕戦が上回ってしまったのだから、巨人の時代はすでに終わっていることが改めて視聴率で証明されたことになる。テレビ東京系列が放送した第2戦は9・2%という一ケタの数字だったが、これはNHK衛星第1が同時に中継したためだ。視聴率は公開されないが、「NHK衛星の視聴率は5%と計算すれば間違いない」と業界内ではいわれている。そうなると、2局合計の視聴率は14・2%になり、ゴールデンタイムの番組の合格点15%にあと一歩の大健闘になる。

 我々、巨人人気の黄金時代を肌で知っている団塊の世代は、「巨人が強くないと日本のプロ野球は終わってしまう。巨人が勝てば、アンチ巨人も熱が入るから、プロ野球人気は回復する」「巨人が優勝すれば、日本の景気は回復する」という、かつての巨人神話をどうしても捨てきれない。5年ぶりのリーグ優勝をしながら、クライマックスシリーズで中日に惨敗して激怒した巨人・渡辺球団会長が大噴火。「このままでは巨人は終わりだ。そうなれば、日本のプロ野球も終わりになる」という意味の発言をしていたが、我々同様に、時代錯誤なのだろう。

 かつて日本ハムといえば、プロ野球の球団別人気調査ではいつも12番目。一番人気のないチームだった。日拓ホームフライヤーズを買収して日本ハムファイターズが誕生した時に担当記者をしていたから、その人気のなさは実感している。札幌に移転したのは、本拠地だった東京ドームの使用料が払えずに、少しでも安い所へという、背に腹代えられないお家の事情からの引っ越しだった。千葉に根付いたロッテにしても、「千葉移転でダメなら、球団を手放す」という背水の陣が成功したからだ。

 大阪の老舗球団ながら最後は弱小チームに成り下がった南海ホークスを買収、福岡に移転して大成功したダイエー(現ソフトバンク)も似たようなケースだろう。新規参入の楽天も仙台で受け入れられている。じり貧の西武が同じ埼玉でも大宮にも進出するのは当然の成り行きだろう。関東エリアに巨人、ヤクルト、横浜の3球団が偏っていて共倒れ状態のセ・リーグは、クライマックスシリーズと同様に、パ・リーグに習って本拠地移転を決断する時だろう。
タグ:巨人
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サッカー中継との“ガチンコ”避けたパ・クライマックスシリーズ

 5年ぶりのリーグ優勝の巨人が2位の中日に負け、日本シリーズに出られずに論議を呼んでいるセ・リーグのクライマックスシリーズだが、パ・リーグの方も不可解だった。2勝2敗で迎えた第5戦、日本ハム・ダルビッシュvsロッテ・成瀬の球界を代表する左右のエース対決で盛り上がったが、問題は日程だ。第4戦との間に空白の1日があったのだ。そのために、セリーグのクライマックスシリーズ第1戦と重なり、「おかしい」とロッテ・バレンタイン監督が抗議の声をあげたのも当然だろう。

 今、お酒のCM共演で話題になっている小林繁氏vs江川卓氏の「空白の1日から28年」は、歴史的な和解劇だ。が、こちらパ・リーグのクライマックスシリーズの空白の1日の舞台裏は情けない話だ。空白の1日を設けずに5連戦にすると、最終戦がサッカーのオシムジャパン、五輪日本代表のダブル試合とバッティングする。そのためにパ・リーグ側が真っ向対決を避けたというのだから、絶句するしかない。

 しかも、パのクライマックスシリーズ最終戦の放映権を持っていたテレビ朝日系がオシムジャパン、五輪日本代表の中継をするために、空白の1日作りに加担している。パ・リーグ側の弱腰とテレビ局の勝手な都合。現場不在、ファン無視の典型だろう。日本テレビ系列が中継した巨人vs中日の第1戦の視聴率が13・8%だったのに、日本ハムvsロッテの最終戦は8・3%に終わったのは、テレビ朝日の自業自得だろう。

 が、球界全体のことを考えたら、嘲笑している場合ではない。空白の1日を真剣に反省しないと大変なことになる。というのも、日の丸を背負ったサッカー日本代表の試合を恐れて変則日程を組んだのは、今回が初めてではないからだ。今年のオールスターがそうだった。

 東京ドームでナイターをやり、移動日なしで翌日、仙台でデーゲームという、前代未聞の強行スケジュールだった。この時も仙台でナイターをやると、サッカーの日本代表の試合とぶつかるからというのが、デーゲームにした理由だった。夢の球宴どころか、悪夢の球宴だったのだ。

 サッカーと野球が共存共栄するのは悪くない。サッカーも野球も好きだというファンも多いだろう。無用なぶつかり合いをする必要はない。が、オールスターやクライマックスシリーズというのは、単なる試合ではない。野球界のビッグイベントではないか。サッカー日本代表の試合があるからと、シッポを巻いてガチンコ勝負を回避してどうするのか。情けないというしかないだろう。こんなことをしていれば、ファンからますます背を向けられるだけだ。
タグ:パ・リーグ
posted by エジリン at 01:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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