2011年02月12日

早大監督の“狭量”がハンカチ王子の将来に暗雲?

 甲子園から神宮に舞台を移しても、スーパースターぶりは変わらない早大・斎藤佑樹。世界の王、ソフトバンク・王貞治監督も早実時代にできなかった昨夏の甲子園大会優勝の快挙が、フロックでなかったことを証明している。

 「もっとスタンドを一杯にしたい」「先輩の和田さん(ソフトバンク)の持っている奪三振記録は破りたい」etc。その発言も優等生のつまらない建て前でなく、堂々とした本音で頼もしい。今さらながら「プロ入りしていてくれたら、新風を吹き込んでくれたのに」と思ってしまうほどの逸材だ。

 4年間でさらにスケールアップして、日本プロ野球界の救世主になってほしいと切に願うが、心配なのは、早大・応武監督の対応だ。今年の8月に北京でプレ五輪が行われる。台湾での12月のアジア予選、来年8月の北京五輪本戦は「プロ野球選手だけで参加する」ことに決まっているが、プレ五輪は別だ。プロ野球界がシーズン中、社会人も都市対抗大会があるために、「二軍の選手と大学生」で日本代表を選ぶことになっている。抜群の集客能力に加え、入学早々にエース的な存在になっている斎藤は、有力候補に挙がっている。

 北京五輪で金メダルを獲得して日本野球界全体を活性化しようとする、日本代表・星野監督からすれば、人気だけでなく、ずば抜けた才能を発揮している斎藤だけに、抜擢するのは当然だろう。全日本アマチュア野球連盟会長で、日本代表編成委員会の委員長でもある松田昌士氏も「大学生にも国際舞台のプレ五輪をぜひ経験させたい。成績を残したら、斎藤君を選んでほしい」と待望していうという。
 それなのに、応武監督は「斎藤は大学生の枠の10人に入る実力はない」と否定的な発言をしているそうだ。就任早々の日本代表・星野監督が「神宮へ行って斎藤君を見てみたい」と発言。話題を呼んだときに、応武監督は、「まだ投げてもいないのに、斎藤の人気だけを目当てにするのは許せない」と強烈な拒否反応。星野監督も「野球界全体のことを考えていない。大学野球界のことしか頭にない狭量な考え方だ」と一刀両断。星野vs応武の激しい舌戦が繰り広げられている経緯がある。

 斎藤のプレ五輪参加に反対する応武監督の頑な態度には、星野監督アレルギーが見え隠れする。が、プレ五輪は日本野球界全体の行事で、一早大監督にすぎない応武監督が斎藤の参加問題に口をはさむべき立場にない。何を勘違いしているのだろう。

 この一件だけではない。1ヶ月前に斎藤の開幕投手を決めながら、本人に厳重な箝口令を敷き、隠し通した極端な秘密主義。早大OB連から手厳しい批判を浴びている。その後の先発をスポーツ紙に当てられると、不快感を露骨に示したという。いったい、何様だと思っているのか。日本球界の希望の星の斎藤は、応武監督の個人的な所有物ではない。こんな狭量な指導者の元で日本プロ野球界を背負うスーパースター候補生の斎藤が潰されないように、ファンも厳しく監視する必要がある。
タグ:斎藤佑樹
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「特待生制度禁止」の裏に“悪徳ブローカー”の存在

 特待生制度禁止問題で世論から総攻撃をうけている高野連。大昔の学生野球憲章を後生大事にしているのだから、叩かれるのも当然だろう。それでも厚顔無恥、聞く耳を持たないのには、もちろんワケがある。

 西武の裏金から端を発した一連の騒動の根本的な問題点の一つとして、アマ球界のブローカーの存在がある。野球名門高校へ特待生として人材を送り込み、高額な謝礼を受け取る悪徳仲介人を排除しようという本音が、高野連側にはあるのだ。

 「プロのスカウトなど顔負けの人脈、金脈を持っているからね。ある人など、人材を日本全国から集め、大阪の野球名門校を作り上げたと思ったら、今度は東北地方で新たな名門校作り。その人材確保の手腕は、プロのスカウトたちも見習った方がいいくらい。その集金能力も半端ではない」。プロ野球界のOBが舌を巻くほどのらつ腕ぶりだという。

 こういう裏のスカウトの動きを封じるには、特待生制度禁止を遵守させることが一番、効果的というわけだ。そうすれば、事あるごとに問題視されている大量の野球留学選手減らしにも直結する―との狙いもあるという。四国の強豪高校や東北の新興野球名門高校には関西弁の選手ばかりで、甲子園に出場しても、地元では「地元の子がいないから、応援する気がなくなる」とブーイングが起きているのも事実だ。

 アマ球界の裏金の温床となっているブローカーを排除すると同時に、野球留学を阻止する。高野連としては、一石二鳥を狙った特待生制度禁止遵守指令だったのだ。「そういう部分を強調すれば、世論も少しは変わっただろうに」という球界関係者もいるが、それができないのが高野連のジレンマだろう。

 「悪徳ブローカーをはびこらせたのも、野球留学を全盛にさせたのも、結局は高野連の怠慢、責任だからね。本腰を入れて規制するつもりならば、できたはずだ。そうしなかったのは、甲子園大会を営業的に成功させるには、スター選手が必要だからだ。それを今になって、自分だけいい子になろうとしても、無理だろう。だから学生野球憲章を、水戸黄門の印籠のように振りかざすしかない」。プロ野球OBが問題の核心を突く。

 権力を振りかざし、権威にアグラをかいていた高野連。どんなに批判を受けようと、過去にしがみつくしかなく、今さら身動きができなくなっているのだ。一度解体して、再出発するしかない。
 一部週刊誌でも取り上げていたが、「第二甲子園構想」も面白い。特待生制度を設けていた野球名門高校が、高野連を脱退して、「特待生甲子園大会」を新設するのだ。プロ入りする素材の集まった大会は人気を博すだろう。

 こちらの主催は、朝日新聞のライバル読売新聞社がやれば、さらに興味が増す。巨人だけでは商売にならなくなった同社は、アマ球界にも手を広げ、リトルリーグ、大学野球の大会主催にも熱心に取り組んでいる。「特待生甲子園大会」主催者にはうってつけだろう。改革はお題目だけ。旧態依然としている日本球界に風穴を開けるには、これくらい大胆な新機軸が必要だろう。
タグ:高野連
posted by エジリン at 14:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「今季限りで古田監督退団情報」の信憑性

 「今季限りでの退団は間違いないだろう」と多くの球界関係者がお墨付き? 12球団の中で、早くも今季限りで退団がウワサされているのが、ヤクルト・古田敦也監督だ。ヤクルト・ID野球全盛時代の師弟関係でもあった、南海・野村克也監督(現楽天監督)以来の兼任監督として、注目されながら全くの期待外れ。就任2年目での退団どころか、途中休養説まで取りざたされているのは、いったいナゼなのか。外ヅラと内ヅラの違いがひどすぎ、早々に馬脚を現したからだ。

 古田監督といえば、お茶の間のファンとしたら、3年前の史上初の労組・日本プロ野球選手会のストライキを成功させた、『涙の選手会会長』という国民的なヒーローのイメージがいまでも強烈らしい。が、これが外ヅラだ。実際の古田選手会長といえば、ストライキには弱腰だったのに、オリックスとの合併の渦中に立たされていた近鉄の選手会長・磯部(現楽天)らの強行派に引きずられ、スト突入。結果オーライの成功だった。古田敦也という人間を物語る象徴的な話を披露するのは、元ヤクルト担当記者だ。

 「キャンプでのことです。有名になる前は、宿舎のオバさんたちに対しても、いつも『ありがとうございます』と丁寧に声をかけるなど細やかな配慮をする、素晴らしい選手で、『古田さんみたいな人は珍しい』と感動しました。ところが、有名になったとたんに、『オイ、お前』と言葉遣いが変わるわ、時には無視するわで、その変身ぶりに驚かされました。広沢さん(現阪神打撃コーチ)や池山さん(現楽天打撃コーチ)に比べ、古田さんはチーム内で人望がないというウワサが本当だったことを思い知らされました」。

 つい最近も印象的な出来事があったばかりだ。大学―社会人出身の捕手としては、史上初の2000試合出場を記録した試合で、審判に暴言。「抜けた球は危険球ちゃう言うたやんけ。何キロ出たか、言うてみろ。危険球の説明をしろ」「なんでおまえらに敬語なんか使わなあかんねん」など言いたい放題で退場処分。しかも、そもそもの発火点は11点をリードされた展開での横浜の盗塁だというのだから、絶句する。「なに走っとんねん、コラ!」と横浜ベンチへ怒鳴ったというが、ワンサイドゲームでの盗塁は、日本ではメジャーのように暗黙のルール違反ではない。

 36試合しか試合に出られなかった昨シーズンのオフ、現役引退して監督専任を勧める球団側に対し、兼任監督に固執。それなのに、今季も全く戦力になっていない。生え抜きの切り札監督として大きな期待をかけ、就任1年目にメジャー帰りの石井一、高津獲得、観客動員のためのFプロジェクトなど、大金を投資して古田監督の要求をすべて実行。今季も現役続行まで認めてきた球団側には大誤算だろう。

 球界OBは今後に関し、こう断言する。「ポスト岩村として、中村獲得を宣言していた古田の要求が却下された時点で、古田体制は崩壊したも同然だろう。途中休養はともかくとして、短命政権で終わるのは間違いない。それにしても、これだけ期待と現実のギャップの差がある例も珍しい。労組・選手会の会長職同様に、古田から宮本へのバトンタッチが早まるだろう」。

 確かに、本物の苦労人・宮本の評判は、古田監督と対照的に、これまた素晴らしい。今季限りで古田監督退団情報には信憑性がある。
タグ:古田敦也
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2011年02月10日

GW巨人戦はぜひデーゲームに

 ゴールデンウイークが来ると、今でも鮮明に思い出す。後楽園球場での巨人戦がデーゲームになり、五月晴れの日には半袖のシャツに衣替えして取材に行く。長嶋監督はあの底抜けに明るい笑顔。主砲の王さんも半袖のアンダーシャツ姿で、晴れ晴れしい顔でこう言う。

 「ゴールデンウイークだから、チビっ子たちが多いね。ぜひホームランを打って、喜んでもらいたいね」。公約通りに、世界の王は、ゴールデンウイークにホームランをよく打ったものだ。シーズン最多の55本という日本記録を作った1964年の5月3日の阪神戦では、史上初の4打席連続本塁打まで放っている。

 青空と少年ファンと半袖のシャツと世界の王のホームラン。ゴールデンウイークの風物詩だった。「いつも曇り空のような東京ドームと違って、後楽園球場は良かったな」。古い時代を知る我々取材する側の人間だけでなく、当時現役だった、取材される側の巨人OBたちもこう回顧する。「昔は良かったなあ」という年寄りの昔話ではない。

 昨年、主力の故障禍のために、ロケットスタート成功を生かせなかった巨人の球団トップが、人工芝が元凶と決めつけ、こう言い切っている。「屋根を外したいくらいだよ。そして、ケガの原因になっている人工芝から天然芝に変える」。そう、野球は本来、アウトドア・スポーツなのだから、ドームでやること自体が不自然なのだ。

 東京ドームの屋根を外して、天然芝にする。天然芝の球場にこだわっていたヤンキースの松井も、ひょっとしたら帰ってきてくれるかもしれない。そのくらい抜本的な改革をしない限り、巨人の人気は下げ止まらないだろう。ONのような魅せる人材がいないのだから、せめて球場だけでも魅力あふれるものにする必要がある。そんな大金がないというのならば、土日、祝日の試合をデーゲームくらいは、最低限のファンへサービスだろう。他球団ではとっくにやっていることだ。

 そもそも巨人主催のデーゲーム廃止は、テレビ局の勝手な都合だ。「ナイターでないと視聴率が取れない」という視聴率の問題だった。が、今季も開幕戦からワースト新記録を作ったかと思えば、早々と地上波放送なしの日が続いたりする。視聴率など全く問題外だろう。

 現実を直視すれば、将来につながる少年ファン掘り起こしのために、土日、祝日をデーゲームにして、時間を気にせずに最後まで試合を楽しんでもらう。企業努力などという以前の問題だろう。そんなことすら出来ない膠着した球団体質が、ファンに背を向けられる、今の巨人の惨状を招いたともいえる。

 巨人戦のチケットが入手困難でプラチナペーパーといわれていたのは、いったい、いつのころだったか。大昔の話のような気がする。毎日、当日券が残っており、巨人戦の入場券を買った記者に対し、球団フロント首脳が「ありがとう」と頭を下げたという。そんな感謝の気持ちがあるのなら、まず何よりもゴールデンウイークの主催試合をデーゲームにすることだろう。
タグ:巨人
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専大北上野球部の解散に同情論、アナクロ高野連こそ改革を

 西武の裏金事件に関与、さらに学生野球憲章違反の学費免除のスポーツ奨学制度問題で、野球部解散に追い込まれた専大北上だが、同情論がある。「裏金問題は別にして、学生野球憲章の方が時代遅れ。学費免除がなぜ悪いんだ。勉強ができる生徒に学費免除の特待生があるんだから、野球に秀でた選手に同じ扱いをしてもいいじゃないか。高野連は相変わらずアナクロニズムだ」という批判の声が強い。その通りだろう。

 「高校野球は教育の一環」をお題目にする高野連は、同時にプロ野球を見下して、「我々が選手をプロに供給してやっているんだ」という、鼻持ちならない傲慢さがある。が、現実を冷静にみれば、どうなるか。一般学生が企業に就職するのと同様で、選手にとってプロ野球は大事な就職先だ。

 「世間知らずのいわゆる野球バカで、プロ野球があるから、社会からドロップアウトしないですんだ選手も少なくないだろう」。球界OBの言葉にウソはない。プロ野球という就職先があるから、高校球児は救われている。高野連はそう考えなければおかしい。

 プロ野球が職業野球として旗揚げした時代に、「親から『なんで松山商業のようないい学校を出たのに、ヤクザな職業野球などに行くんだ。勘当だ』と言われた」というのは、猛牛のニックネームで知られた巨人OBの故・千葉茂氏の回顧談だ。

 海のものとも山のものともわからない職業野球が、国民的なスポーツのプロ野球として世間から認知された裏には、こういった球界の大先輩たちの血と涙と汗の物語がある。そんなプロ野球の歴史に関心も持たないで、「高校野球こそ原点だ。高野連が一番偉いんだ」という高野連の不遜な態度は、いくら批判されても当然だろう。

 今回の裏金事件でも、高校野球の監督など関係者の金まみれの実体がクローズアップされてきている。大学生・社会人に逆指名制度(希望枠)が出来たとき、高校生だけは除外されたが、高野連からの強い要望があったからだ。「まだ18歳の高校生に逆指名制度は無理がある」というのが建て前で、本音は高校の野球部監督、部長など関係者が、これ以上、プロの札束攻勢に汚染されるのを恐れたからだ。

 逆指名制度を許していなくても、裏金を受け取ったり、要求する高校球界関係者がいくらでもいるのだから、逆指名を認めたら、どうなるかわからないと、高野連は戦々恐々となったのだ。日頃は「高校野球は教育の一環だ」と胸を張っているが、その実体はまるで違う。「きれいごとを言うアマ球界が一番金に汚い。中でも高校球界は最悪だ」と球界OBが指摘する。
 裏金事件で揺れるプロ野球界は、今、時代遅れになった野球協約の抜本的な改正に取り組んでいる。同時に、学生野球憲章も時代にマッチしたものに変える必要がある。
タグ:高野連
posted by エジリン at 17:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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