2011年01月30日

今年のペナントレース、エジリンの予想順位発表

 パ・リーグは予想通りに王ホークスが順調なスタートを切った。セ・リーグも波乱の少ない序盤戦といえるが、今回は開幕前に予想順位を付けなかったので、この場で披露する。始まったばかりの今なら、まだ後出しジャンケンとは言われないだろう。

 1位は阪神。左腕エースの井川が抜けた穴を取りざたされ、評論家諸氏の予想では、あまり高くない評価だったが、若手投手の人材には事欠かない。実際にルーキー・小嶋(大阪ガス)がポスト井川の一番手として、初登板、初勝利をあげている。井川は肝心要のライバル・中日には全く通用しなかったのだから、抜けた穴よりもいなくなった分、若手登用で投手陣が活性化するプラス材料の方が大きい。久保田―ウィリアムス―藤川という勝利の方程式も、相変わらずしっかり確立している。

 攻撃の核の金本にしても、39歳の誕生日に満塁本塁打を放つなど、不死身の鉄人ぶりを発揮。「守りの要であり、打線でも下位のキーマン」といわれる38歳の捕手・矢野も健在だ。同じ38歳の左腕・下柳も、負け投手になったものの、開幕投手を務める元気ぶり。猛虎のおじさんトリオは、今季も長寿社会の中で生きる熟年世代に勇気を与える働きをみせるだろう。意外性の男・今岡が復帰したのもプラス材料だ。阪神優勝は、現在の盟主不在で混迷する球界を救うニューリーダーを誕生させるためにも、大きな意味がある。

 2位は中日だ。「普通にやれば負けるわけがない。ぶっちぎりだ」と落合監督が豪語しているが、この過信が落とし穴になる。セ・リーグでは92、93年の野村ヤクルト以来、連覇したチームはない。突出した戦力を抱えたV9巨人時代と違い、さほど実力差のない現在、優勝ボケが連覇なしの最大の原因だ。落合監督にもその兆候が見られる。

 福留ら主力が契約更改交渉で大モメした後遺症も出てくるだろう。「ない袖は振れない」とフロント首脳が、優勝でも大盤振る舞いを拒否したのはこの不況下の球界では当然だ。が、選手のモチベーションは大幅に低下する。「優勝したのに、年俸アップを抑えられたら、やっていられない」と不満が充満する。

 5年ぶりのV奪回を至上命令とする巨人は、2強の下でBグループのトップという位置づけで、3位にはなるだろう。いや、3位にならなければ、原監督は即刻引責辞任する必要あるだろう。3番・小笠原、4番・李、5番・ゴンザレスという生え抜きゼロの多国籍軍クリーンアップで、名前だけ見たらどこの球団かわからない。FA選手乱獲で伝統ある巨人軍が崩壊したのに、懲りないチーム再建策。

 「とりあえず何がなんでも今年は勝たないといけないから」というのが、ファンに対する釈明だろうから、せめて3位になり、クライマックス・シリーズに出場しないと、お話にならない。4位は、工藤、仁志の元巨人コンビで沈滞ムードを破る横浜。5位・広島。投手陣が完全崩壊したヤクルトは最下位だろう。

 セ・リーグ初めてのポストシーズンゲームのクライマックス・シリーズも阪神が制して、初代チャンピオンになる。甲子園で六甲颪が高らかに鳴り響く。そして、日本シリーズは4年前の再現。王ホークスとの戦いになり、甲子園、福岡ドームとも超満員になり、球界関係者はえびす顔になる。
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西武裏金事件、元凶は「殿ご乱心」と「素人フロント首脳」

 いまだに球界を揺るがせている西武の裏金事件。不祥事が発覚した経緯は、解雇された元スカウトの朝日新聞に対する情報のリーク。あわてた西武が朝日のスクープ阻止のために報道直前で公表したわけだが、西武OBによると、元凶は素人フロント首脳だという。

 「火元となった元スカウトは、定年退職だが、定年2、3日前になっていきなり解雇を言い渡されたために、怒り狂って、朝日新聞にたれ込んだと聞いている。常識では考えられない。次の職を探すためにも、前もって定年退職を申し渡すのが普通だろう。専門職のスカウトは、定年延長して、嘱託というケースも多いわけだからね。解雇するならするで、やり方があるだろう」。

 素人フロント首脳としてやり玉にあがっているのが、O氏だ。前出の西武OBがこう糾弾する。「本社の社長が銀行出身だから、西武の財務畑のOを高く評価して重用しているのだが、球団に関しては、ずぶの素人。だから、元スカウトの解雇の仕方だけでなく、その後の対応も全く話にならない。スカウトに選手への口止めを命じたのも、信じられない行動だ。そもそも球団のトップというのは、不祥事が起きたならば、自ら首を差し出すのが常識だろう。それを前任者の時の不祥事だからと、居直ろうとする神経がわからない。一場(明大―現楽天)の栄養費事件の時に、巨人・渡辺、横浜・砂原、阪神・久万と、3人ものオーナーが引責辞任しているんだよ。今回の裏金事件で球団トップが辞めるのは当然だろう。事件の責任を取り、今年のドラフト会議には参加しませんと辞退するのも、筋だろう。全く事件の重大さがわかっていない」。

 実際に対応はお粗末そのものだ。パ・リーグ連盟会長、コミッショナー代行への事件の報告書がわずか数枚のもので、差し替えを命じられた一件でも、認識の甘さがわかるだろう。巨人OBの広岡達朗、森祇晶両監督の下で常勝軍団を築き上げ、巨人に代わる球界新盟主の座に手を掛けたこともある西武の落日。

 「考えてみれば、堤さんがふだん出たことのないオーナー会議に出席して、“もう一つの合併が進んでいる。パ・リーグは4球団になるから、10球団1リーグ制度にしてほしい”と言った時点で、西武は終わっているのかもしれない。西武がどこかと合併するのなら話はわかるが、オリックスと近鉄に続くもう一つの合併を他球団同士でやれなんて、そんな非常識が通るわけがない。頭を殴られてでも、堤さんを止めなければいけなかったんだ」。

 すべては殿のご乱心から始まったという、西武OBの指摘は間違っていないだろう。ワンマンオーナーのなれの果ては、いまさら語るまでもないが、その後の西武球団は金にはプロでも、野球に素人のトップ。それが裏金事件でつまずとくとは、世の中、皮肉にできている。
ラベル:西武
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2011年01月23日

ドラフトの裏取引、コンビニ店権利を親に与えた例も

 パ・リーグが開幕しても、西武の裏金事件はまだまだ一件落着とはいかない。球界に深く根ざした問題だからだ。過去にウワサされた、選手の囲い込み戦術は、裏金だけではなく、想像を絶する仰天策がある。

 現在は身売りしたある球団は、傘下にあるコンビニ1店の権利を選手の親に与えたという話がある。裏金の場合、今回の西武のように、どういう形で発覚するかわからない。だから、お金でなく、コンビニの権利をという、全く想定外の裏条件を出したのだろう。

 「ウチがいくら稼いでも、球団の方が湯水のごとく使ってしまうのだから、困ったもんでしたよ。コンビニの権利の一件は、よく知っていますね」。偶然知り合ったコンビニ関係者がこう語っていたから、ウワサは本当のことだったのだろう。

 「砂利で勝負されたら、かなわないよ。ウチは新聞しかないのだから、勝負にならないよ」。親会社が新聞社の球団関係者がぼやいた、砂利という裏取引もあったという。親が砂利を扱う仕事をしているのに目を付けたのが、電鉄を親会社とする球団だった。線路に砂利は必需品。いくらでも砂利を買える。砂利買い上げを最大の武器にして、争奪戦に勝利したという。

 親だけでなく、監督や学校関係者もターゲットになるのは、西武の裏金事件で証明されているが、突然、監督の愛車がベンツになった例もある。こんなことをすれば、バレバレになるのに、どんな神経をしているのか。中には「某球団から借りただけ」と、あわてて手放した監督までいた。

 金や物でなく、選手同士の交換トレードという、人的裏取引まである。今はメジャーリーガーになっている選手のケースもそうだ。「A大学に進学が決定しています。プロには行きません」ということで、他球団が手を引いたら、ある球団が強行指名、獲得に成功した。

 A大学の監督が「ひどい球団だ。絶対に許せない。絶縁だ」と激怒して、波紋が広がったが、しばらくすると、いつの間にか、一件落着だ。A大学の選手が、その問題の球団に入団したのだ。

 「プロに入れるかどうか、当落線上の選手だったが、本人は強くプロ入りを望んでいた。それで、問題の球団が引き取ることで、手打ちしたんだよ。バーターだね。もともとA大学の監督と、問題球団のフロント首脳は、親交があり、怒ってみせたのは、世間的なポーズ。初めから出来レースだったという説もあるけどね」。当時の経緯をよく知る球界関係者が語る楽屋裏話だ。

 裏金などという単純な方法だけでなく、何でもアリの裏取引が行われていたのが、ドラフトの実態だ。プロ側が襟を正すのは当然だが、被害者面をする選手サイド、アマ球界側も浄化しないと、日本の野球界は健全化しない。
ラベル:ドラフト
posted by エジリン at 10:57| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

“老人の娯楽”に成り下がるか、プロ野球

 西武の裏金事件で激震する日本プロ野球界は、第二の大相撲の道を転がり落ちているような気がする。「大相撲とプロ野球は国技。日本の国民的スポーツだ」というのは、名ばかり。下げ止まらないテレビの視聴率、進むばかりのファン離れ。プロ野球は、大相撲同様に、ごく一部のお年寄りの娯楽になってしまうのではないか。

 サンケイスポーツの野球担当デスクをしていた時は、若貴時代で大相撲はバブルの最盛期だった。場所前から始まり、場所が終わっても数日間は、若貴で1面ジャックされる。約1ヶ月、大相撲に紙面占拠されるのだ。年6場所あるから、約半年間、野球担当デスクは、若貴旋風の前にお手上げ状態だった。

 野球狂で相撲嫌いな担当部長が「若貴なんか面白くないから、野球で1面をはれるような、大きなネタを現場から出させろ」と怒り狂うが、それでも若貴を超えるような話題はなかなかなかった。テレビのワードショーも連日、大騒ぎするし、老若男女を問わず、日本国中、何はなくても若貴の時代だった。

 今の大相撲の凋落ぶりを見ると、信じられないだろうが、そんな黄金期もあったのだ。プロ野球も同じ道をたどろうとしているかのようだ。巨人の盛衰に象徴されている。

 球場に閑古鳥が鳴き、毎年、身売りが繰り返された東映、日拓、日本ハムを3年間担当して、長嶋第一次政権誕生の1975年に巨人担当になったが、へそ曲がりだから、どこへ行っても人ばかりでうんざりした。パ・リーグ球団では各社1人担当が常識なのに、多い社は5人も6人もいるし、少ない社でも3人はいる。

 しかも、「巨人担当にあらずば、野球記者にあらず」のような尊大な先輩担当記者も多かったし、反感を覚えたものだ。「巨人担当記者は、毎日大きなスペースの記事を書くが、それだけだろう。パ・リーグ担当は、球団身売りのようなとんでもないニュースを追いかけているんだ」。内心、こう思っていたら、以心伝心か。

 ある先輩記者からこう言われた。「大きなニュースをスクープするのは、ホームランを打つようなものだ。でも、時たまホームランを打っても打率が2割ちょっとでは、一流とは言えない。毎日、読者が楽しめるサイド記事を書くのは、3割打者だ。ホームランを打てて、3割も打つ。それが一流記者だ」。

 確かに、言う通りだし、反論の余地はなかった。数の多い巨人担当の中で競争に勝つには、人脈作りにも時間がかかる。「巨人担当は最低で5年間。10年くらいやらないと、本当の一人前にはならない」とまで言われていた。ところが、今や1年、2年で巨人担当記者が変わる。4年間優勝から遠ざかっていることでもわかるように、12球団の中の1球団でしかなくなっているからだ。

 それなのに、読売首脳、巨人球団首脳は、現実が見えず、いまだにV9巨人の栄光をひきずり、時代錯誤に陥っている。そして、西武の裏金事件で注目されているドラフト改革問題でも、「入り口の自由(希望枠)をなくすのだから、出口の自由(FA権)を与えればいい」と国内FA権5、6年に短縮案を提案。巨人の都合しか考えていない意見を堂々と口にしている。もう一度一から出直す謙虚さがかけらもない。しかも、情けないことに、巨人に代わり球界の新しいオピニオンリーダーになろうという、気概のある他球団首脳もいない。

 没落したのに、いまだにプライドだけ高い老舗球団に引きずり回される11球団。こういう構図が根本的に変わらない限り、ファンから愛想を尽かされる。プロ野球も大相撲と同じで、「昔はよかった」と昔を懐かしむだけの限られた老人たちの娯楽になってしまう。
posted by エジリン at 10:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

星野ジャパンは「人情人事」? それとも「情実人事」?

 9日から10日にかけ、北京五輪アジア予選が行われる台湾の球場、宿舎などを視察するなど、着々と準備を進める星野ジャパンの首脳陣。星野仙一監督、田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ、山本浩二守備・走塁コーチという、六大学時代からの親友トリオ、還暦トロイカ内閣に対しては、賛否両論が渦巻いている。

 「仙ちゃんは敵半分、味方半分だからね」。こう言う田淵氏の言葉通り、星野監督が組閣した還暦トリオの評価も真っ二つだ。

 「仙さんらしい人情味あふれる人事だ。田淵、山本両氏をもう一度晴れ舞台に立たせてやりたい、友情からのコーチ人事だろう。男・星野仙一らしい情がある」。星野監督支持派はこう言い切る。

 対して、反対派は「公私混同している。情実人事だ。日本代表監督というのは、公平無私でなければいけない」と手厳しい。さらに還暦トロイカ内閣の具体的な欠陥を指摘する。

 「山本コーチが三塁コーチをやるというが、経験もない。国際試合は1点勝負になり、三塁コーチの判断が勝敗を決めるケースもあるのに、重要なポジションを素人に任せるのはおかしい。ノックだって満足にできないだろう。そもそも守備・走塁コーチの肩書きも変だ。専門分野は打撃だろう。田淵コーチと2人も打撃の専門家がいて、肝心要の守りを担当できるコーチがいない」。

 球界の大物OBも「まさかこのままではないだろう。まだ星野はわかっていないだけ。ノックができ、守備・走塁を担当できる若い人材を入れるだろう」と、内閣改造の必要性を訴える。が、コーチ枠は3人だけ。もう1人は大野豊投手コーチがいるだけに、今さらコーチ人事の手直しはできない。この大野コーチに対しても、不安視する声がある。球界関係者がこう語る。

 「投手コーチとしての能力ではない。五輪は何から何まで人数制限が厳しく、打撃投手などの裏方もグラウンドに入れられないから、コーチがやるしかない。肩の上がらない還暦トリオは無理だし、50代の大野にかかる期待が大きいが、大野は打撃投手ができない。現役時代から“打者に打たせるような、ゆるいボールは投げられない。打者に打たせないボールしか投げられない”という癖があるからだ」。

 ウソのような話だが、田淵コーチが「そうなんだよ、大野は打撃投手ができないんだよ」と認める。アテネ五輪の長嶋ジャパンの時には、大野投手コーチが打撃投手に使えなくても、中畑清ヘッド兼打撃コーチ、高木豊守備・走塁コーチがいたから、支障はなかった。が、今回の星野ジャパンはそうはいかない。

 「この世界は、勝てば官軍、負ければ賊軍だから」とは、アテネ五輪の日本代表を務めた、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の弁だ。星野ジャパンが金メダルを獲得すれば、星野監督支持派の人情人事論がもてはやされるだろう。もし、金メダル獲りに失敗したら、アンチ星野派の情実人事論が高まり、バッシングが起こるだろう。すべては星野監督の手腕次第となる。
ラベル:星野仙一
posted by エジリン at 10:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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